一般社団法人 宮城県理学療法士会
会長 渡邉好孝

    2019年で宮城県理学療法士会は設立から50年、一般社団法人取得から10年の節目を迎えます。 約1500名の会員が医療・介護・福祉・行政・教育などに関わる施設で働いており、その内訳は、病院73%、老人施設13%、教育養成施設5.5%、行政1.5%、その他7%となっています。

    県内の理学療法士養成施設は7校(大学2、短大1、4年制専門学校2、3年制専門学校2)あり、約1400名の学生が在籍しています。修士課程や博士課程に進学し学びを深めている者も多く、東北では学生数が一番多い県です。

    全国より毎年100名ほどの新人が入会していることから、20歳代・30歳代の会員が77%を占めており、平均年齢は34歳と若者の多い組織です。

    “これからの日本の未来”を支える仕事を創造し続けるために、理学療法士に必要な知識と技能の習得は基より、社会の中で活躍できる人材育成研修を重要視しております。会員の多くが人間力を高める学びを大切にし、自己研鑽に努めております。

    これまでは、県民の皆様と私たちの出会いの場は、病気やケガまたは高齢となられ、病院や施設などにお越しいただくことでした。そこでは、身体機能の回復や維持・改善を目標とした個別的な理学療法サービスを受けられ“理学療法士”を知られた方も少なくはないかと思っております。

    介護保険の広まりとともに、介護予防や健康に関するイベントが市町村で盛んに開催されるようになり、多くの皆様と出会う機会が増えてまいりました。

    団塊の世代の方々が75歳となられる2025年までの社会づくりとして「地域包括ケアシステム」が展開されました。そして、末永く国民の誰もが住み慣れた地域で“健康に人生を過ごす”ことができるよう、お互いを支え合いながら自分らしく生活をすることができる “地域共生社会”の実現を目指しています。

    この近未来に向けた夢の社会づくりの一員として、これまで以上に県民の皆様との交流を深め、健康と福祉の増進ならびに障害の予防に関する理学療法サービスをお届けしてまいる所存です。

    宮城県理学療法士会は、未来の夢に向かう力強いエンジンを持っている若者が沢山おります。県民の皆様のお力になることをお約束します。